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茨城の石材

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稲田石の採掘場となっている石切山脈=笠間市稲田
稲田石の採掘場となっている石切山脈=笠間市稲田

 笠間市の稲田石や桜川市の真壁石といった高品質の御影石、常陸太田市の寒水石など、本県は石材の産地としても名をはせる。建築物などに活用され、日本の発展を支えるとともに地域経済にも大きく貢献した。

 稲田石は1890年代、石材業者の鍋島彦七郎が瀬戸内海周辺の石屋を引き連れ、稲田石の採掘を始めたのをきっかけに発展。明治・大正時代には日本橋、東京駅など、戦後は都電の軌道敷石、皇居宮殿、最高裁などに用いられた。

 また、真壁石は鎌倉時代初期から室町・戦国時代にかけて造られたとみられる古碑や五輪塔などが数多く残され、この時期が石材業の始めとされる。江戸時代に入ると幅広い用途で利用が広がり、明治時代には迎賓館の造成にも使われた。

 寒水石は純白の大理石で、一部にしま模様があり透明感を持つ。偕楽園の「吐玉泉」にも使われるなど、水戸藩の御用石として使用が限られた。明治時代以降は床材や壁材として広く用いられ、国会議事堂の床や階段にも使われている。


◆主な意見
・常陸太田市の寒水石は品質の良さと風格から有名で、国会議事堂をはじめ、全国の建造物に使用されている。
・真壁石は明治時代から迎賓館、日本橋の建設等に使われた。東京の都市づくりに真壁石が使われた。
・稲田石は笠間地区一帯を産出地とし、日本の誇る最高級石材である。

【LINK】
茨城県石材業協同組合連合会