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板谷波山と茨城工芸会
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- 日本近代陶芸の先駆者として活躍した板谷波山(左から2人目)
板谷波山(本名・嘉七、1872~1963年)は、明治後期から昭和中期にかけて活躍した日本近代陶芸の開拓者。号の「波山」は本県の名山「筑波山」にちなむ。陶芸家として初の文化勲章を受章した。
下館町(現筑西市)でしょうゆ製造業を営む板谷家の三男として生まれる。東京美術学校彫刻科に入学し、高村光雲らの指導を受ける。卒業後は陶芸の道に進み、独自の技法で近代陶芸の先駆的役割を果たす。薄絹をまとったようなつや消し釉は、淡い色面のグラデーションを生み出し、作品には独特の品格が漂う。「葆光彩磁珍果文(ほこうさいじちんかもん)花瓶」は国の重要文化財になっている。
茨城工芸会(井上壽博会長)は、工芸美術の発展を目指した波山の提唱により、1930年に設立。本県を拠点に活動する工芸作家が部門の垣根を越えて集い、交流・研さんを重ねている。現在は陶芸、金工、漆芸、染織、刺しゅう、七宝、ガラス、モザイクの8部門に約70人の作家が所属し、茨城工芸美術展を隔年で開いている。
◆主な意見
・茨城工芸会は、板谷波山先生の提唱により昭和5年創立され本年で43回、86年目を迎える。
・筑西市は先人、板谷波山たちの文化の町。忘れられない為に守っていかなければいけない。
【LINK】
板谷波山記念館