伝統
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北茨城の御船祭
【県北】
- 巨大木造船が陸上渡御する常陸大津の御船祭=北茨城市大津町
北茨城市の大津港周辺で5年に1度行われる「常陸大津の御船祭」。海上安全と大漁祈願の信仰を集める大津地区の佐波波地祇(さわわちぎ)神社の大祭で、全長15メートル、幅4メートルの巨大木造船にみこしや宮司、はやし方などを乗せて陸上をえい航する。
重さ7トンの巨大船の船べりに手足を掛けた40人ほどの若衆が船を大きく左右に揺らすとともに、住民や氏子ら約500人が長さ200メートルの綱を威勢よく引っ張ることで船の動力を生み出している。路上に置かれたそろばんと呼ばれる木枠の上を船が進むが、船が一度に動く距離は20~30メートルである。
御船祭の歴史は古く、859年の神社創建後に「潮出お浜下り」として始まったといわれ、現在のような形になったのは江戸時代初期とされている。明治44年のいはらき新聞には「神輿(みこし)は御座船に乗て東町の假殿(かりどの)に渡御」との記述がある。
次回の大祭は2019年で、市や市教委などは、現在の国選択無形民俗文化財から国指定文化財への格上げを目標にしている。
◆主な意見
・五年に一度の奇祭、一見の価値あり!
・大津の町を神船が練り歩く。多くの人に来てほしい。
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北茨城市観光協会