伝統
【市町村名】は市町村枠、それ以外は全県枠として選ばれた項目です。
茨城弁
【全県】
- 沿道に設置された交通安全の標語にも茨城弁が使われている=常陸大宮市内
かつて取手二高と常総学院高の野球部を率いた木内幸男さんが甲子園の記者会見で披露した〝木内節〟。その茨城弁丸出しの受け答えが名物にもなり、茨城弁は特徴的な発音のインパクトから知名度の高い方言の一つに挙げられている。
代表的な茨城弁は、じれったくイライラする気持ちを表す「いじやける」や「ごじゃっぺ(でたらめ)」、「なんだっぺ(何だろう)」など。早口で尻上がり調の上、「だっぺ」など独特の強い響きが他県の人には怒っているように聞こえることもあるという。
ところが、県民が茨城弁に抱く印象の多くは「温かい」「親しみやすい」「安心する」。震災復興の支援運動スローガンに親しみ深い「がんばっぺ!」、交通安全の標語には聞き慣れた「赤だっぺ」などが使われていることもうなずける。
また、県内には茨城の方言を後世に残そうと尽力する有志団体もある。昔話に方言を交えて分かりやすく内容を編集する取り組みや、茨城弁で読み聞かせする活動が広まってきている。
◆主な意見
・震災後各地域で揚げられたスローガンは方言だった。「まげでたまっか」「がんばっぺ茨城」など地域の言葉の持つ響き、親しみは生命をゆすってくれるような力があることを実感した。
茨城弁は、一見ぶっきらぼうだが素朴で温かい茨城の県民性と見事に一致している。
【LINK】
茨城弁大辞典 - 茨城王