観光・特産品

【市町村名】は市町村枠、それ以外は全県枠として選ばれた項目です。

さしま茶

【境町】

さしま茶の新茶まつりで茶摘み体験を楽しむ参加者=境町
さしま茶の新茶まつりで茶摘み体験を楽しむ参加者=境町

 境町はさしま茶の産地の一つ。坂東、古河、常総、八千代、境の5市町の生産者らでつくるさしま茶協会によると、5市町の作付面積は計100ヘクタール以上、年間200~300トンを生産する。深蒸し製法が主流で、濃厚でこくのある味と豊かな香りが特徴だ。

 産地として確立させた功績者の一人が、江戸時代末期の豪農、中山元成。天保の大飢饉(ききん)後、農民の困窮を救うために生産を奨励して販路拡大に尽力。日米修好通商条約締結後は外商と交渉し、1859年、日本茶最初の輸出に成功した。

 販売は関東近郊が中心だが、8月からは西アフリカのニジェールに向けて茶葉の輸出が始まった。現地ではビタミン補給のため、焙煎(ばいせん)した緑茶に砂糖を入れて飲む習慣がある。同協会は「輸出により国内でもさしま茶への関心が高まれば」と期待する。

 産地では小学生が茶の知識を競う「T-1グランプリ」、試飲や販売が行われる「新茶まつり」を実施。産地内外に向け、さしま茶のPR活動に力を注ぐ。


◆主な意見
・さしま茶は初めて外国にわたった日本のお茶だから(小5)
・深みのある良いお茶。飲めば分かる。これからも残していきたい(中2)

【LINK】
さしま茶協会