県央
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弘道館と水戸学
【県央】
- 水戸藩の藩校として創設された国特別史跡の弘道館=水戸市三の丸
弘道館(現水戸市三の丸)は1841年、水戸藩の藩校として9代藩主の徳川斉昭が創設した。藩士に文武両道を修練させようと、武芸のほか医学、薬学、天文学、蘭学など幅広い学問を取り入れた。当時の藩校としては最大規模で、全国各地の藩校建設にも影響を与えたとされる。
国特別史跡で、数回にわたる戦火を免れた正庁、至善堂、正門の3カ所は重要文化財に指定。東日本大震災で正庁などが被害に遭い、その後復旧を遂げた。2015年4月、「近世日本の教育遺産群」として日本遺産に認定された。
敷地には多くの梅の木が植えられ、偕楽園とともに名所として知られる。
また、2代藩主の光圀が編さんを始めた「大日本史」の影響を受けた水戸学の舞台にもなった。歴史尊重や尊王賤覇(そんのうせんば)思想を基に、18世紀後半の異国船接近で幕藩制が動揺したことによる危機意識が、この独特の学風形成につながったとみられている。
幕末の政治運動の支柱とされる尊王攘夷論は、この水戸学の中核をなすものと考えられている。
◆主な意見
・水戸学の拠点として、尊皇思想の全国への伝播・普及に大きな役割を果たし、やがては明治維新に繋がる歴史的な文化財。
・維新回天させた原動力だから、今の息詰まる社会を打開する思想の根もあると思う。
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