自然

【市町村名】は市町村枠、それ以外は全県枠として選ばれた項目です。

月待の滝

【県北】

風情のある月待の滝。水にぬれずに滝の裏側に入れる=大子町川山
風情のある月待の滝。水にぬれずに滝の裏側に入れる=大子町川山

 久慈川の支流、大子町の大生瀬川が高さ17メートルから流れ落ちる。滝裏の岩盤が大きくえぐられているため、水にぬれることなく裏側に入り込むことができ、「くぐり滝」「裏見の滝」などとも呼ばれる。

 通常は2筋に落ちる〝夫婦滝〟で、水量が増えると3筋の〝親子滝〟となる。珍しい形状から、古く安産や子育て、開運を祈る二十三夜講(二十三夜の月の出を待って、女性や子どもが集う)の場とされたため、「月待ち」の名が付き、胎内観音が祭られる。

 滝によるマイナスイオンが多く発生。身体に最適な環境は新陳代謝を促し、気分爽快になり、母親の胎内にいるような気になるともいわれる。時間帯、水量によって、自分の影を囲む丸い虹のような現象を見ることもできる。

 水の落下地点が浅く、夏場は〝滝行〟をまねる観光客らもいる。秋は周囲の樹木が紅葉、駐車場からの散策が楽しい。冬に氷瀑することもあり、荘厳な雰囲気を漂わせる。町観光協会(電)0295(72)0285。


◆主な意見
・月待の滝は普通の滝ではなく全国でも数少ない裏から見る事ができる裏見の滝。珍しい形状で希少性が高い。
・紅葉の葉が赤く色づき零れ日が差し風景は一段と色を添える。

【LINK】
大子町観光協会