県南
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陸平貝塚
【県南】
- 陸平貝塚の全景(白枠部分が貝塚)=美浦村馬見山
1879年に、初めて日本人だけで発掘調査が行われた遺跡が、美浦村馬見山の陸平(おかだいら)貝塚だ。
縄文人が近くの干潟で採取し、食べて捨てた貝殻が今でもそのまま残る。貝殻の多さと面積約6万5千平方メートルの広大さなどから、国内屈指の規模の貝塚遺跡として知られる。
村文化財センターによると、陸平貝塚を含む周辺地域は、縄文時代は外洋とつながる内海になっており、内海にある小島に縄文人の生活拠点が形成されたという。台地の平坦部に住居群跡があり、周囲の斜面に約7千~3500年前の貝殻が捨てられている。これまでハマグリやシオフキなどの二枚貝のほか、竪穴住居跡、縄文土器なども見つかっている。
1995年には住民などが「陸平をヨイショする会」を結成。貝塚を覆うシノ林を伐採するなど保存活動が展開され、その活動が後押しとなり98年に国指定史跡となった。住民が主体となり、土器作り教室など遺跡を活用したイベントなども開かれている。
◆主な意見
・保存状態が他に類を見ない程、素晴らしいのは、地域の人たちが揃って大切にしているから。
・平成10年9月11日に国指定遺跡に指定され、豊かな自然と共存する中に貝塚が点在。
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美浦村文化財センター