県北
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佐竹寺と佐竹の歴史遺産
【県北】
- 国指定重要文化財の佐竹寺本堂=常陸太田市天神林町
平安時代末期から約470年にわたり、現在の常陸太田市を拠点に繁栄した佐竹氏の歴史遺産は県北地域を中心に数多く残されている。
佐竹寺(同市天神林町)は佐竹氏代々の祈願所で、1546年に建てられたかやぶき屋根の本堂は1906年に国の重要文化財に指定された。
佐竹氏の菩提(ぼだい)寺として知られる正宗寺(同市増井町)は、一族の墓といわれる「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」があり、「滝見観音図」など数々の文化財を所蔵する。西光寺(同市下利員町)の国指定重要文化財「木造薬師如来坐像」は平安時代後期の作で、奥州藤原氏が佐竹氏に贈ったとされる。
佐竹氏ゆかりの久米城跡(同市久米町)額田城跡(那珂市額田南郷)石神城跡(東海村石神内宿)などは、優れた遺構が残り多くのファンが足を運ぶ。室町時代に現在の城里町で始まったとされる漆塗りの伝統工芸品「粟野春慶塗」や県北地域に点在する金採掘跡は、領内経営に力を注ぎ、繁栄を支えた佐竹氏の経済力を今に伝えている。
◆主な意見
・佐竹氏は源氏から中近世大名、華族として明確な系譜として現代まで残った中ではもっとも大きな流れの一つ。佐竹寺は、常陸太田市にある真言宗豊山派の寺。
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佐竹寺