県北
【市町村名】は市町村枠、それ以外は全県枠として選ばれた項目です。
奥久慈茶
【県北】
- 茶の北限地で手摘みが行われる=大子町左貫
大子町は茶の北限地とされ、昼夜の寒暖の差が激しく、清涼な朝霧に包まれるため、新芽がじっくり育ち、肉厚で味にコクがあり、香りが強いのが特徴。品質本位で1番茶しか採取されず、生産量は少ない。茶葉が厚い分、2度、3度と茶のおいしさが楽しめる。
歴史は古く、1500年代に左貫地内にあった西福寺の僧が、宇治から持ち帰った茶実をまいたことに始まる。江戸時代後期になり、京都・宇治から茶職人を招き、宇治流の製茶法が導入されたことで広く栽培され、かつては「保内(ほない)茶」と呼ばれていた。
伝統的な製茶法「手もみ茶」は、現在でも受け継がれ、茶摘み、蒸し、もみ、乾燥まで手作業。特に焙炉(ほいろ)という台の上で、茶をもむ作業は3時間ほど行われ、仕上がった茶葉は緑が濃い針のよう。機械茶より優れ、高級品として扱われている。
近年、独自の製法で紅茶も作られ、後味に日本茶のようなさっぱり感がある。奥久慈茶の里公園(電)0295(78)0511。
◆主な意見
・寒暖の差が激しく茶の北限であり、その葉は肉厚で栽培に応じた特徴を持つ
・約500年もの歴史があり、一番茶のみ製茶という、品質本位
【LINK】
大子町観光協会