県北
【市町村名】は市町村枠、それ以外は全県枠として選ばれた項目です。
凍みこんにゃく
【県北】
- 畑に敷き詰めたわらに並ぶ「凍みこんにゃく」=大子町袋田
厳冬期の奥久慈の自然を生かした伝統的な保存食品。厚さ約5ミリ、はがき大に切り分けたこんにゃくを屋外に1枚ずつ並べて夜間に凍らせ、天日でゆっくり解凍。そこに水をかけてまた夜間に凍らせ、日中に溶かすという手間のかかる作業を繰り返して製造する。
次第に、水分が抜けてすっかり乾燥すると、色合いも灰色から白色に変化、スポンジ状になって仕上がる。保存状態によっては、数十年も長持ちする。
こんにゃくの主成分、グルコマンナンは便秘解消や血糖値、血中コレステロールの低下に効果があるといわれ、食物繊維たっぷりの健康食品。煮物やてんぷら、フライ、炒め物などの料理で、おいしく味わえる。
古くから奥久慈地域はコンニャク栽培が盛んで、江戸時代には水戸藩の専売品として、藩の財政を支えた。当時の中島藤右衛門がコンニャク芋を粉末にする方法を考案、全国的に栽培されるようになった。凍(し)みこんにゃくも江戸時代から、農閑期の副業として、盛んに作られてきた。
◆主な意見
・大子町、常陸太田市特産品の凍みこんにゃくは、歴史が古く江戸時代から作られている。後継者が少なく宝として残してもらいたいと考える
・奥久慈では昔からこんにゃく栽培がさかんで今も生産者が多い。さしみ、田楽など料理法がたくさんある胃腸をきれいにしてくれる
【LINK】
大子町観光協会