歴史・史跡

【市町村名】は市町村枠、それ以外は全県枠として選ばれた項目です。

シャトーカミヤ

【県南】

シャトーカミヤの旧本館=牛久市中央
シャトーカミヤの旧本館=牛久市中央

 赤いれんが造りの洋館が目を引く。シャトーカミヤは牛久市中央3丁目にある。「シャトー」とはブドウ栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して行う醸造場。「カミヤ」は創設者の神谷傳兵衛を指す。

 神谷は17歳から横浜市の洋酒の醸造場で働いた。原因不明の腹痛に見舞われた際、ブドウ酒を飲むとたちまち回復し、いっそう洋酒造りに心血を注いだ。

 ブドウ栽培に最適な地として、神谷が選んだのが稲敷郡岡田村(現牛久市)だ。フランス・ボルドー様式を取り入れ、醸造施設を建設。1903年にシャトーカミヤを完成させた。周囲にはブドウ畑が広がり、ブドウ運送などに使ったトロッコ線路が続いていた。

 当時の醸造施設は今も残る。洋館は当時の事務室で、旧醗酵室や旧貯蔵庫の2棟と共に2008年、国の重要文化財に指定された。現在も記念館やレストランとして活用されている。

 敷地には売店やバーベキューガーデンもあって食とワインを楽しめ、市民の憩いの場となっている。


◆主な意見
・明治36年、神谷傅兵衛が開設した。ぶどう栽培からワイン醸造、瓶詰まで一貫して行った、日本初のワイン醸造場である。日本のワインの発祥地。
・桜の木が数えきれないほどある広場でバーベキューも楽しめる。最高のワイン、地ビールが美味しい。

【LINK】
シャトーカミヤ公式サイト