レンコンと蓮田の風景

【県南】

風景に溶け込む広大な蓮田＝土浦市手野町

　霞ケ浦湖畔を歩いていると、必ず目にするのが蓮（はす）田だ。霞ケ浦と筑波山がある風景の中に溶け込み、この地域を象徴する自然の一つとして、記憶にとどめる人も少なくない。

　夏、田んぼ一面を覆うハスの葉のあちらこちらで、白い花々が競い合うように咲き乱れる。秋になると、本格的にレンコンの収穫が始まる。年末は正月のおせち用で、レンコン農家は忙しい。冷たい田んぼに腰まで漬かり、水圧ポンプを使ってレンコンを掘り出す光景が至る所で見られる。

　本県はレンコン生産量が日本一で、２位以下を圧倒している。

　ただ、おせちや煮しめなど、祝い事での料理だけでは消費拡大が望めないため、関係者がさまざまな調理法を考案し、イベントなどに出店して積極的なＰＲに取り組む。

　霞ケ浦湖畔などを走る自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の整備で、県外の人たちが蓮田を見る機会も多くなった。新たな観光資源への期待が高まっている。


◆主な意見
・日本一の生産量を誇る。夏には白やピンクの大輪の花が咲き乱れ、蓮田の風景は他では見る事ができず素晴らしいものだと思う。
・引っ越して初めて見た広々としたハス田。夏に咲く花の可憐な美しさに感動し、厳寒の田で蓮根を掘る勇姿に頭が下がり、その自信と誇りに満ちた味がする。

【ＬＩＮＫ】
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