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愛宕山
【県央】
- 参拝者が天狗にふんした氏子たちに罵声を浴びせ供物を奪い合う奇祭「悪態まつり」=笠間市泉
なだらかな土地に田畑が広がる笠間市の岩間地区で、ひときわ目立つ〝シンボル〟の愛宕山。山頂付近には創建1200年以上の愛宕神社があり、毎年12月には奇祭の「悪態まつり」が開かれている。また、山には桜が数多く植えられ、春は花見客でにぎわう。
同神社は創建が平安時代の806年と伝えられる歴史ある神社で、日本三大火防神社の一つとされ、信仰を集める。2002年には高さ約8メートルもある御影石製の大鳥居が完成した。
山には天狗(てんぐ)がすみ、厳しい修行をしていたとの伝説が残り、同神社裏の飯綱神社の後ろには「十三天狗のほこら」がある。毎年12月には天狗姿の氏子が麓から巡行し、参拝客らが罵声を浴びせる悪態まつりが行われてきた。
桜の名所としても知られ、春にはソメイヨシノなど約20種2千本が咲き誇る。標高差のため5月上旬まで花を楽しめる。また、霞ケ浦、涸沼などが望め、晴れ渡った日は大平洋まで見えるという眺望も人気だ。JR岩間駅から車で10分。
◆主な意見
・悪態祭りは、地元地区の13人が天狗に扮し周りから罵声を浴びせられる。存続が危ぶまれた時期もあったが茨城の宝として今後も続けていってほしい。
・東日本大震災にも耐え、愛宕山の鳥居は無傷。
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笠間観光協会