芸術・文化

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篆刻美術館と古河の文化施設

【県西】

全国で唯一の篆刻美術館=古河市中央町
全国で唯一の篆刻美術館=古河市中央町

 篆刻(てんこく)美術館(古河市中央町2丁目)は1991年、書道の中でも特に印章の芸術「篆刻」を専門とする、全国で唯一の美術館だ。

 施設は、3階建ての石蔵を改造した表蔵(展示スペース57・84平方メートル)と、2階建ての石蔵を改造した東蔵(展示スペース132平方メートル)など。

 20世紀を代表する日本の書家、西川寧(1902~89年)=85年文化勲章、石井雙石(そうせき)(1873~1971年)の印章など刻印53点や書5点を収蔵。さまざまな企画展が開かれている。

 美術館創設のきっかけは、同市出身の篆刻家、生井子華(いくいしか)(1904~89年)=本名・生井繁=らを輩出した地域柄といえる。書家の青山杉雨(さんう)=92年文化勲章=らの尽力により、日本の篆刻界の「総意」を形成する形で設立された。

 同館の周辺には古河歴史博物館や古河文学館、古河街角美術館など、文化施設が集中して立地している。それぞれに地域の歴史文化の発信や市民の文化活動、観光の拠点として大きな役割を果たしている。


◆主な意見
・日本に篆刻作家はあまた存在するが、美術館は唯一古河市にだけ。それは茨城が誇れるもののひとつ。

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篆刻美術館