芸術・文化
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長塚節と生家
【県西】
- 豪農だった面影を残す長塚節の生家=常総市国生
鬼怒川沿いの農村を舞台に、貧しい生活にあえぐ小作農の姿を克明に描写した小説「土」。常総市出身の歌人、長塚節(1879~1915年)の代表作として知られる。節の生家は今も同市国生に大切に残されている。
節は正岡子規に歌の指導を受け、文学的才能を開花させた。同じく弟子の伊藤左千夫らと短歌雑誌「アララギ」を創刊するなど、当時の文壇で活躍。一方で、家業である農業にも力を入れ、竹林栽培や肥料の研究に取り組んだ。
「土」は31歳の時、夏目漱石の推薦によって東京朝日新聞に連載した作品。だが翌年、喉頭結核を発症し、35歳の若さでこの世を去った。
節の生家は豪農の名残を今にとどめ、入り口には立派な長屋門が立つ。生家では直筆の歌や愛用の机などを展示。各地を旅した時に身に付けたすげがさや、わらじなども残されている。
見学日は毎週土、日、月曜日。無料。問い合わせは常総市生涯学習課(電)0297(23)2111。
◆主な意見
・遠くに求める理想郷ではなく、身近な地域を愛した歌人「長塚節の心」なのではないか。師匠である正岡子規から住む村を発展させるよう励ましを受け、その心を繋いできたから。
・我が郷土“常総市国生”出身の詩人、長塚節は、私達の地元で誇りである。後世にも伝え残りたいと願っている。
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常総市観光物産協会