伝統

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龍ケ崎の撞舞

【県南】

柱の上で矢を放つ舞男=龍ケ崎市根町
柱の上で矢を放つ舞男=龍ケ崎市根町

 国選択・県指定無形民俗文化財の「撞舞(つくまい)」は、アマガエルに扮(ふん)した2人の「舞男」が高さ14メートルの柱の上で、逆立ちなどの決死の大技を繰り広げる龍ケ崎市の奇祭だ。400年以上の歴史があるとされ、毎年7月下旬、市役所近くの市道「撞舞通り」で披露され、見物人の度肝を抜いている。

 市商工観光課によると、撞舞は雨乞いや五穀豊穣(ほうじょう)、疫病よけなどを願う伝統行事。柱は紺と白の木綿布で覆われ、頂上に円座(直径約120センチ、高さ約85センチ)が置かれる。舞男は唐草模様の衣装とアマガエルの面を身に着ける。

 夕刻が迫まると、笛や太鼓の音が響く中、2人の舞男は柱の頂上を目指して柱を登り始める。頂上に着いた舞男は立ち上がって四方に矢を放ったり、逆立ちやあおむけになったり、柱に張った綱の上を両手を広げて滑空し回転したりするなど、次々と妙技を繰り出す。地上から見守る見物人は拍手でたたえる。

 撞舞は県内を代表する神事として定着しており、1万人以上が詰め掛ける。


◆主な意見
・重要無形文化財に指定されたが、知らない人が多く多くの人に広めたい。伝統を守ってほしい。
・夏祭り最後の日に夕方6時ころより行われる。唐草模様の河童姿の青年が二人柱に上り、くるくると芸を見せながら高い柱に登っていく頂上へ到達すると逆立ちや芸を披露する。観客から声援が飛び、祭りは大盛り上がりである。伝統行事をぜひ茨城の宝に加えてほしい。

【LINK】
龍ケ崎市観光物産協会