伝統

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磯節

【県央】

磯節を披露する大洗本場磯節保存会のメンバー
磯節を披露する大洗本場磯節保存会のメンバー

 「磯で名所は大洗様よ 松が見えますほのぼのと…」。民謡・磯節は大洗町やひたちなか市(那珂湊)を中心に歌い継がれてきた日本三大民謡の一つ。独特な節回しとしなやかな振り付けの踊り、三味線の伴奏とはやし言葉が特徴である。

 江戸時代に舟歌として漁師たちの間で歌われたのが起こりとされる。明治に入り、水戸市出身の第19代横綱・常陸山が付き人として地方巡業に同行させた関根安中(1877~1940年)が宴席で磯節を披露し、全国に広まっていったといわれている。

 同町の大洗本場磯節保存会(会長・小谷隆亮町長)は75年の発足以来、磯節の保存と伝承に努めてきた。半世紀ほどにわたって民謡に携わってきた副会長の川上一美さん(81)は「調子が尻上りで茨城弁の特徴が強い。ほかの歌にはない難しさがある」と解説し、「地元で歌っているのを聞いて覚えるのが上達の近道」と話した。

 現在は県内で毎年、全国大会が開かれ、多くの参加者が技量を競っている。


◆主な意見
・三大民謡大洗発祥。茨城弁独特の尻上がりの方言を使う。難しい唄と言われるが後世に伝承してほしい。
・茨城の磯節は風情があり力強い。大洗海岸は磯節の曲で茨城と印象がつく。

【LINK】
大洗観光協会