伝統

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スダジイ

【城里町】

城里町民に親しまれてきたスダジイ=城里町石塚
城里町民に親しまれてきたスダジイ=城里町石塚

 城里町石塚の町役場新庁舎前の広場に、大きく枝葉を広げた町木・町天然記念物の「スダジイ」がある。樹齢は推定370~420年。時代を超え、地域を見守り続けてきた。

 幹周り約4・3メートル、樹高約11・5メートル、枝葉は東に8メートル以上、西南北に7メートル前後も張り、まさに大樹だ。ブナ科の常緑広葉樹で、5~6月に薄黄色の花を咲かせ、秋は小さなドングリ状の実を付ける。

 根を張る広場は明治中期から存在した水戸専売公社石塚出張所の跡地。1985年に同出張所が閉鎖され、その後、旧常北町の町有地となった。95年に町木・町天然記念物に指定されて以来、町のシンボルとして保存が図られている。

 町が造園会社に委託し、樹勢を保つための土壌改良、剪定(せんてい)、害虫駆除の消毒などを実施。保存に緑化推進の民間団体の補助を受けた年もあり、善意に支えられた。

 広場は芝が敷かれ、遊具やベンチもあり、スダジイに抱かれるように子どもから高齢者まで憩う。


◆主な意見
・昔、城里の人々を助けてくれたという伝説がある。スダジイに住んでいるフクロウ「ホロル」にこれからもずっと見守ってほしい(小4)
・400年近くの間、私のようにこの木を見上げた人がいると思うとすごい(中2)

【LINK】
城里町観光協会