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予科練平和記念館

【阿見町】

予科練平和記念館の展示室7「特攻」=阿見町廻戸
予科練平和記念館の展示室7「特攻」=阿見町廻戸

 戦争の歴史「予科練」を次世代へ伝える施設として、予科練平和記念館は2010年、阿見町廻戸(はさまど)に開館した。

 予科練とは全国から少年を選抜し、若いパイロットを養成するため、旧海軍が設けた「海軍飛行予科練習生制度」。予科練の教育は1930年、神奈川県の横須賀海軍航空隊で始まった。9年後に拠点が同町に移転。全国の予科練教育の中心を担い、阿見は「海軍のまち」として歴史を歩んだ。

 予科練には終戦までに24万人が入隊。厳しい訓練を受け、大空を目指した。だが、出征した8割は戦死。太平洋戦争末期には、多くが特攻隊として戦場に送られた。

 記念館には9千点を超える遺品や写真が展示されている。展示室は七つ。白を基調とする展示室「心情」は、少年が家族らに宛てた手紙を展示。特攻作戦の悲劇を生々しい音と映像で伝える「特攻」には、戦死した予科練出身者と同じ約1万8千人の光が暗闇に浮かぶ。


◆主な意見
・町の貴重な場所。昔、戦争で苦しんだ人々の思いが分かるから(小5)
・「命の尊さ」「平和の大切さ」を語り継ぐ施設だから(中1)

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