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結城紬

【結城市】

日本最古の歴史を持つ高級絹織物の結城紬
日本最古の歴史を持つ高級絹織物の結城紬

 結城紬(つむぎ)は日本最古の歴史を持つ高級絹織物で、約40の全工程が手作業で行われる。特に「糸つむぎ」「絣(かすり)くくり」「地機織り」の3工程は1956年に国重要無形文化財、2010年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。製品は着物だけでなく、バッグやネクタイ、名刺入れや財布など幅広く展開されている。

 使う糸は全て真綿から指先で紡いだもので、世界でも類を見ない。その後、糸の張り具合を細かく調整しながら織り上げることで、柔らかく暖かい独特の風合いが生み出される。こうした技法は職人の間で代々受け継がれている。

 結城紬の原型は、奈良時代にこの地から朝廷に献上された「絁(あしぎぬ)」とされ、その後「常陸紬」と呼ばれるようになった。鎌倉時代になると関東の武士に好まれ、結城地方が生産の中心となっていった。

 室町時代には幕府に献上され全国的に有名になり、結城紬と呼ばれるようになった。江戸時代に出版された百科事典で最上品の紬として紹介されている。


◆主な意見
・歴史と伝統が込められている。おばあちゃんも昔織っていたので、受け継いでいきたい(小5)
・とても軽くて温かく、着心地が良い(中1)

【LINK】
本場結城紬卸商協同組合ホームページ