自然

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霞ケ浦と帆引き船

【かすみがうら市】

風を受け湖上を進む帆引き船=霞ケ浦
風を受け湖上を進む帆引き船=霞ケ浦

 風をはらんだ帆引き船が雄大な霞ケ浦の湖面を滑り行く。その光景は圧巻だ。

 霞ケ浦の湖面積220平方キロ(北浦、常陸利根川など含む)は琵琶湖に次いで国内2位、水際線延長は琵琶湖を超える。ワカサギやフナなどの漁獲に富み、多様な動植物が生息し、生活水や農工業用水として利用されている。霞ケ浦は限りない恵みを私たちに与えてくれる。

 新治郡佐賀村(現かすみがうら市)の漁師、折本良平(1834~1912年)が考案した帆引き網漁に使われたのが帆引き船。ワカサギ漁などを中心に使われ、トロール船に代わる前、明治時代から昭和40年代まで約90年間、霞ケ浦の漁の主役だった。

 現在、帆引き船は地域の重要な文化遺産として、同市や土浦市、行方市が保存継承に努めている。伝統を引き継ぐため、3市がそれぞれ観光用に操業。毎年夏から秋の休日に行われ、遊覧船や随伴船に乗船し間近に見学ができる。かすみがうら市観光協会(電)029(897)1111。


◆主な意見
・朝、霞ヶ浦を見ると宝石のようにきれいだから(小3)
・霞ヶ浦がなければかすみがうら市は生まれなかったと思う。霞ヶ浦は市の大事な収入源(中3)

【LINK】
かすみがうら市観光協会