県南

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つくばみらいの綱火

【県南】

高岡愛宕神社で披露される高岡流綱火
高岡愛宕神社で披露される高岡流綱火

 綱火はつくばみらい市に伝わる民俗芸能。愛宕神社(同市小張)の小張松下流綱火と、高岡愛宕神社(同市高岡)の高岡流綱火の2流派あり、毎年8月にそれぞれの神社で奉納される。いずれも国指定重要無形民俗文化財で、仕掛け花火を付けた人形芝居が観客を魅了する。

 小張松下流は、中世から近世にかけて小張城主だった松下重綱が、戦勝祝いや犠牲者の供養のため陣中で行ったのが起源とされ、400年の伝統を誇る。

 高岡流綱火は、江戸時代初頭に始まったとされ、神社の本殿に向かって手筒の花火をかざす「繰り込み」も見どころ。火薬の配合や技術は秘伝とされる。

 芝居では、おはやしに合わせて「浦島太郎」や「桃太郎」などの演目が上演される。それぞれの人形は、境内に張り巡らせた綱を使い、保存会のメンバーがやぐらの上から操る。浦島太郎が乗った亀から火花が上がるなど、演目ごとに仕掛け花火が展開され、過ぎゆく夏の夜の境内が鮮やかに彩られる。


◆主な意見
・綱を渡る花火は、茨城でしか見られない。何本もの綱を使い人形を前進させる難しい技術を、若い時から磨き頑張っている。
・日本でもあまり例を見ない珍しい伝統芸能だと思う。

【LINK】
つくばみらい市観光協会

愛宕神社で披露される小張松下流綱火
愛宕神社で披露される小張松下流綱火