うしく現代美術展

【県南】

子どもたちにも芸術の素晴らしさを伝えるうしく現代美術展＝牛久市内

　「うしく現代美術展」は、美術館のない牛久市で、作家と市民の交流を深めようと１９９５年、県南地域で活動する作家を中心に始まった。毎年秋に開き、今年２２回目を迎える。

　書道や彫刻、陶芸、型染めなど、芸術の分野を超えた多ジャンルの作家が出品する。平面や立体のほか、素材や大きさにも制限がない。多彩な作品を一度に楽しむことができる美術展として知られる。

　作家だけでなく、市民や行政が協力して企画・運営する。地域の文化振興への寄与も目的の一つ。市内の小中学生に芸術に親しんでもらおうと、出展作家が自ら授業を行ったり、校内で移動美術展を開いたりしている。市民対象の体験型講座も行っている。

　講座では、牛久が題材のオリジナル曲「あなたとうしくで」が生まれた。市民が曲に合わせて踊る様子を動画投稿サイトに公開すると反響が広がり、ご当地アイドル「ノノキス」の誕生につながった。作家や市民が楽しみながら、文化や芸術を発信している。


◆主な意見
・牛久市と市民と作家が三位一体となって運営されている点は全国的にも高く評価されてよい
・1995年から開催されている。出品作家60名ほどで、牛久市と市民と作家が三位一体となって運営している。毎年4000名前後の来場者がおり美術ファンに愛されている。

【ＬＩＮＫ】
うしく現代美術展