県北

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東・西金砂神社と大小祭礼

【県北】

雨の中、水木浜を目指し東金砂神社を出社する大行列=2003年3月25日、水府村天下野(当時)
雨の中、水木浜を目指し東金砂神社を出社する大行列=2003年3月25日、水府村天下野(当時)

 常陸太田市天下野町の東金砂神社は東金砂山、対(つい)をなす同市上宮河内町の西金砂神社は西金砂山のそれぞれ頂上にある。

 創建はともに806年で、宝珠上人が社殿を造営、祭壇を設け、近江国比叡山の日吉神社の分霊を勧請・祭祀(さいし)したのが起原とされる。東金砂神社の御神木のモチノキは樹齢500年を誇り、西金砂神社境内にあるイチョウ、サワラとともに県指定天然記念物。

 大祭礼は851年に始まり、開催されるのは72年に1度。天下泰平や五穀豊穣(ほうじょう)を願って発着地となる西金砂神社と東金砂神社から、それぞれ約500人の氏子らによる渡御行列が、日立市水木浜までの約75キロを約1週間かけて往復する。その所々で国選択・県指定無形民俗文化財の田楽舞を奉納する。17度目となる前回は2003年3月22~31日に開かれた。次回は2075年。

 西金砂神社の小祭礼は、6年に1度開かれる。初めて行われたのは815年で、大祭礼と同様に田楽舞が奉納される。


◆主な意見
・72年に一度行われる。人が一生に一度出会うかどうか分からない年月の祭礼を、1000年以上も継続できているのがすごい。祖先が残してくれた偉大な財産
・東・西金砂神社から往復六泊七日掛けて武者行列は見事‼

【LINK】
常陸太田市公式ホームページ(西金砂神社) 常陸太田市公式ホームページ(東金砂神社)