歴史・史跡

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常陸国分寺と国分尼寺

【県南】

常陸国分寺跡(建物は金堂跡に立つ薬師堂)=石岡市
常陸国分寺跡(建物は金堂跡に立つ薬師堂)=石岡市

 常陸国分寺跡(石岡市府中5丁目)と常陸国分尼寺跡(同市若松3丁目)は国指定特別史跡。741年、聖武天皇の勅命により、国土安泰・万民息災を祈願するため、国ごとに66カ所建立された。

 常陸国分寺は、当時30人の僧侶が常駐していた大寺院だったが、2度の兵火に遭って焼失した。現在は金堂跡、講堂跡、回廊跡の礎石が残る。

 発掘調査で、現本堂西側に鐘つき堂の基礎が発見され、主要建造物の基壇の規模が判明。金堂跡は現存の基壇の約4倍の規模だったことが分かった。

 境内には、都々逸を世に広めた都々一坊扇歌を祭る六角堂や市指定有形文化財の旧千手院山門、直径約2メートル、重さ約10トンの七重の塔の心礎がある。毎年4月8日は満開の桜の下、花まつりでにぎわう。

 常陸国分尼寺跡は、常陸国分寺跡の北西約500メートルに位置する。中門跡・金堂跡・講堂跡の礎石が一直線で、基壇上に保存されており、全国的に見ても極めて貴重な遺跡となっている。


◆主な意見
・茨城県発祥の地なので外せない。揃ってあるのは全国的にも稀。

【LINK】
石岡市観光協会